宮古島出身のシンガーソングライター、YAASUU(やーすー)がこのほど、メジャーシングル「クイジンヌ」(ユニバーサルミュージック)をリリースした。沖縄や宮古の料理のレシピを「ミャークフツ」(宮古の言葉)の歌詞でクールに歌う「エテ(夏)」をはじめ、全3曲を収録。フランス語とミャークフツの発音が似ていることに着想を得て、チルベースの洗練された音楽にのせて歌うミャークフツが、心地良く響く。YAASUUの新たな新境地を感じさせる1枚。
新曲についてYAASUUは「チルベースの音楽に、ミャークフツをミックスしたらどうなるんだろうというワクワクもあり、新しい発見もできた。言葉の意味が分からない人からすると、洋楽に聞こえるかもしれない。でも掘り下げていくと、島の言葉なんだと、たどり着いてもらえたらうれしい」と笑顔で話す。
「ミャークフツ」の歌詞での楽曲制作は、コロナ禍になり、改めて地元の言葉や文化を発信したいと思ったことがきっかけだった。公式のユーチューブで「ミャークフツ」で歌ったカバーソングをアップすると、若い世代を中心に「おもしろい!」と反響を得られたという。「小さい頃、地元の言葉にあまり興味がなかった。自分の新しい音楽シーンをつくり、言葉や文化を残していくには、どうしたらいいかと考えたのがきっかけだった」と語る。
14日午後4時半から、無観客配信ライブ「宮古島ナイトin国際通り」に出演する。「今まで全国ツアーで出会った仲間たちとのライブだ。オンラインだからこそ遠く離れた人と一緒にイベントができる。新しい形をどんどん発展していけたらいいなと思っている。配信で今後も新曲をつくりたい」と前を見据えた。CDは税込み1200円で、歌詞の和訳が付いたブックレットが付いている。14日のオンライン配信視聴チケットは千円。21日午後11時59分まで視聴できる。視聴チケットの購入はhttps://yaasuu.zaiko.io/e/miyakojima6