沖縄県内で新型コロナウイルスの感染者数が急増する中、12日と1週間前の同時間帯の人出を比べると、沖縄都市モノレール那覇空港駅の午後9時台平均の人出は、115・8%増だった。県外では7日からお盆休みが始まりつつあり、今後も人流の大幅な増加が予想される。
厚生労働省にビッグデータなどを提供する「Agoop(アグープ)」(東京)のデータを基に12日と5日の人出を分析した。午後9時台平均の人出は那覇空港駅に次いで県庁前駅で34・2%増、牧志駅で10%増、国際通りで9・5%増だった。午後3時台平均では那覇空港駅が65・5%増、牧志駅が8・9%増。一方で、国際通りは8・1%減、県庁前駅は3・1%減だった。
13日午後2時30分ごろ、那覇空港にはスーツケースを引きながらお土産を選んだり、迎えの車を待ったりする人の姿があった。
広島から本島北部の実家に帰省するために空港にいた男性(19)は、空港内で受けたPCR検査の結果を待っていた。2回目のワクチン接種を終えたといい「ゴールデンウイークに帰れなかった。地元でゆっくり過ごしたい」と笑顔を見せた。
土産物店の店長は「先週末ごろから観光客が増えた印象だ。来てくれるのはありがたいが、マスクをしていない人もいるので感染が怖い」と語った。
国際通りでも土産物を見る観光客の姿があった。愛知県から来た20代後半の男性は「沖縄は初めてだが、いろんなところが閉まっていて残念。コロナが収束したらまた来たい」と話した。