小学1年で暗算十段合格! 7歳と4日、県内最年少


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県内最年少で暗算十段に合格した港川小1年の石塚楓哉さん=浦添市の宮城珠算学校

 【浦添】7月14日に行われた全国珠算教室連盟主催の第404回暗算検定試験で、宮城珠算学校に通う石塚楓哉(ふうや)さん(7)=港川小1年=が暗算十段に合格し、約5年半ぶりに県内の最年少記録を塗り替えた。7歳と4日だった。そろばんを始めて3年余りで暗算の最高位に上り詰めた。「合格する自信はあった」と笑顔を見せ「次は珠算で十段を取りたい」と次なる目標を掲げた。

 5人きょうだいの4番目の楓哉さんが珠算学校に入ったのは4歳の時。兄や姉、弟もそろって宮城珠算学校に通うそろばん一家だ。すぐ上の姉・日向希(ひなの)さん(10)=港川小4年=は今年3月に飛び級で珠算10段に合格するという県内初の快挙を成し遂げた。ライバル関係にある弟の樹ちゃん(5)は暗算8段と楓哉さんのすぐ後を追う。

 母親の麻里江さんもかつて宮城珠算学校に通っており、楓哉さんが教室に通う前は麻里江さんが自宅でそろばんを教えていた。麻里江さんによると、楓哉さんを含めてきょうだい全員がタンカーユーエー(1歳のお祝い)で、そろばんを取ったという。

 かけ算、割り算、見取り算(足し算と引き算)の3種目で行われる暗算試験で、楓哉さんはかけ算が190点、割り算が195点、見取り算が190点だった。

 麻里江さんによると、楓哉さんはほぼ毎日、珠算学校に通い何時間も練習に励んでおり、本人は「玉をはじくのが楽しい」と無邪気に笑う。

 宮城珠算学校の宮城忍人校長は「楓哉の強さは集中力と素直さ。難しい問題も嫌がらず素直に取り組む。目標に取り組む姿勢は非常に感心する」と語った。