オスプレイ落下物、宜野湾市長が抗議 米軍「大変申し訳ない」と謝罪


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米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐と面談後、取材に応じる松川正則宜野湾市長=17日午前11時ごろ、北中城村のキャンプ瑞慶覧前

 【宜野湾】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの部品落下を受け、松川正則市長が17日午前、在沖米軍や沖縄防衛局を訪れ抗議した。北中城村のキャンプ瑞慶覧で対応した米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐は「市民県民に不安を与え、大変申し訳ない」と謝罪。通報の遅れは「情報を正確につかむため」とし、オスプレイ全機種を点検し飛行継続していると説明したという。

 松川市長が基地内での面談後、報道陣に明らかにした。オーウェンズ大佐は通報遅れについて「正確な情報をつかめないまま発表・報告をすると、不安が高まってしまう」との見解を示した。事故原因は確認中で、落下地点はまだ特定できていないとした。周辺住民から苦情の多い夜間飛行は「どうしても真夜中の訓練をしないといけないので、理解してくれ」と求めたという。

 松川市長は抗議・要請文で事故に「強い憤り」を示し、通報遅れに「米軍の事故認識、危機管理態勢に強い疑念を持たざるを得ない」と指摘。オスプレイ全機種の点検や安全確認までの飛行停止、普天間飛行場の全面返還などを求めている。