県勢固い絆、快挙の礎に 五輪メダリストの喜友名・屋比久選手対談


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東京五輪の閉会式で、空手の構えで記念撮影するレスリング銅メダリストの屋比久翔平(左)と空手金メダリストの喜友名諒=8日、東京・国立競技場(提供)

 琉球新報は17日、東京五輪で県勢初の金メダルを獲得した空手男子形の喜友名諒(31)=興南高―沖縄国際大出、劉衛流龍鳳会=とレスリンググレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得した屋比久翔平(26)=浦添工高―日体大―日体大大学院出、ALSOK=の両選手によるオンライン対談を開いた。

 屋比久は3日の3位決定戦でイラン選手に圧勝し、県出身選手として初めて個人種目でメダリストとなった。懇意にする重量挙げ代表の糸数陽一や宮本昌典が自身の前に本番に臨み、表彰台に届かなかったことが頭にあったと言い「沖縄の選手が悔しい思いをしていたので、僕が絶対取ってやろうという気持ちだった。メダル獲得はすごくうれしかった」と頬を緩めた。

 屋比久の快挙から3日後の6日に金を獲得した喜友名も「糸数選手の試技を興奮して叫びながら見ていて、自分も悔しかった」と振り返った。「その後に屋比久選手がメダルを取ってくれて、自分も沖縄県民としていい流れをつなげていこうと思った。五輪の舞台に立てたことに感謝している」と述べ、快挙の礎に県出身選手の固い絆があったことを明かした。

 対談はビデオ会議システム「ZOOM(ズーム)」を使用し、画面越しに語り合ってもらった。