オスプレイからの落下部品 実際は1メートル超 米軍が訂正


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 12日に発生した輸送機MV22オスプレイから部品が落下した件で、沖縄防衛局は19日、落下したパネルの長さが1メートル超だったと明らかにした。事故があった翌13日には「縦約35センチ、横約45センチ」と説明していたが、説明を訂正した。謝花喜一郎副知事は19日、外務省の橋本尚文沖縄担当大使と沖縄防衛局の小野功雄局長を県庁に呼び出し、部品落下に抗議した。事故原因究明までの同機種飛行中止や再発防止を求めた。

 在沖米海兵隊は「当初の報告は推定だった。実際の大きさが分かってすぐに訂正した」と説明した。防衛局は18日に米側から情報提供を受け、同日に県や関係市町村に伝えた。報道機関には19日に説明した。

 防衛局によると、落下したパネルの大きさは長さ約109センチ、幅68センチ、厚さ1・9センチ、重さは約1・8キログラム。操縦席の屋根部分に付いていた。同じ日に落下し、機体右側のプロペラエンジンカバーに付いていた「ブレードフェアリング」と呼ばれる覆いは長さと幅ともに43センチ、厚さ0・3センチで、重さは不明だとした。当初は長さ約23センチ、幅約8センチと発表していた。

 謝花副知事は19日、橋本大使と小野功雄局長に抗議の場で「重大な事故につながりかねず、周辺住民や県民に大きな不安を与える。原因が究明されていないのに翌日から同機種の訓練が行われたことは言語道断だ」と語った。オスプレイの配備撤回や普天間飛行場の早期閉鎖・返還も求めた。訓練の頻度が高い時期に事故が多くなると指摘し「まずは訓練を中止して(機体を)総点検していただきたい。日本政府としてももう一歩踏み込んだ強い姿勢で米側に求めて」と訴えた。