国頭、大浜が華麗に舞 岩手県で全国中文祭 演劇の部に昭和薬科


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舞台の部で郷土芸能「海より願う~永遠の弥勒世~」を披露した石垣市立大浜中の生徒たち=19日、岩手県(沖縄県中学校文化連盟提供)

 第21回全国中学校総合文化祭岩手大会(主催・全国中学校文化連盟、岩手県中学校文化連盟)が19日、岩手県の県民会館で開幕した。演劇の部に昭和薬科付属中が、舞台の部に国頭村立国頭中と石垣市立大浜中が出場した。

 昭和薬科は、同性愛を主題にした演劇「フツウ」を披露。主人公を演じた3年の友寄日鈴さん(14)は「岩手の舞台で劇を通し、メッセージを伝えられたことがうれしい」と話した。

 舞台監督を務めた3年の宮城美奈さん(14)は「新型コロナウイルスの影響で十分な練習ができなかったが、満足できる劇になった」と話した。

 舞台の部に出場した国頭は、琉球王府の使節が首里から薩摩の山川港に入港するまでの様子を演じる琉球舞踊「上り口説」を披露した。

 2年の宮城里依さん(14)は「みんなで楽しめて良かった。マスク着用の練習は大変だったけど、頑張ってよかった」と話した。

 大浜中は、大浜海岸を出航した船から、永遠の弥勒世を願う様子を描いた郷土芸能「海より願う~永遠の弥勒世~」を演じた。

 3年の宮国羅夢さん(14)は「コロナで学校が休校になり、家に道具を持ち帰って練習した。岩手の舞台で披露できてよかった」と喜んだ。3年の玉城蓮さん(15)は「早く沖縄に帰って、観覧ができなかった家族に話をしたい」と語った。

 全国中文祭は20日まで。県勢は展示の部に書道と絵画がある。