陳情で上京、なのに結局オンライン…沖縄北部4首長、河野担当相と


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内閣府(資料写真)

 【北部】新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言中で県をまたぐ移動の自粛が求められる中、沖縄県北部市町村会の首長らが上京し、17日に河野太郎沖縄担当相とオンラインで面談していたことが20日までに分かった。北部振興事業予算の継続などの要請が目的だったが、内閣府は直接面会できないことを事務局に事前に通達していた。北部市町村会長の當眞淳宜野座村長は「河野大臣以外とも面会予定があったので出張した」と説明した。

 上京したのは當眞村長のほか、副会長の宮城功光大宜味村長、北部広域市町村圏事務組合理事長の渡具知武豊名護市長、北部振興会会長の島袋秀幸伊江村長ら。河野氏とはオンライン面談だったが、自民党沖縄振興調査会の小渕優子会長や内閣府沖縄振興局の幹部らとは直接面会した。

 事務局の職員も随行したが、河野氏や小渕氏との面談には参加できず、発言録などは現時点でまとめていない。

 本紙の取材に対し、渡具知市長は「感染拡大が広がる中で一度日程を改めるなど対応した。北部振興事業の今後10年に向けて、予算継続と増額を求める重要な機会だった」と述べた。伊江村の島袋村長は「例年の北部振興事業の要請で、しっかり要請できた」、大宜味村の宮城村長は「人員は減らした。夜は外にも出られないのでコンビニで買って(食事を)済ませた」と話した。