衆院選・沖縄県内の構図は? 4区は保守層の綱引きが焦点


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(左から)西銘恒三郎氏 金城徹氏

 10月21日の衆院議員の任期満了日まで残り2カ月となった。新型コロナウイルスの感染状況や自民党総裁選が絡み、日程は流動的だが、今年最大の政治決戦である衆院選は刻々と近づき、決戦ムードは高まる。来年の県知事選の前哨戦にも位置付けられ、玉城デニー知事を支え、名護市辺野古の新基地建設反対でまとまる「オール沖縄」陣営と、政権与党の自民・公明陣営が激しい選挙戦に備えて着々と準備を進める。菅政権、玉城県政のコロナ対策の評価や名護市辺野古の新基地建設の賛否などが大きな争点となりそうだ。(大嶺雅俊)


 本島南部地域と先島で構成する4区は、6期目を目指す現職の西銘恒三郎氏(67)=自民=に、「オール沖縄」が擁立する元那覇市議会議長の金城徹氏(67)=立民=が挑む構図となる。

 前々回は選挙区で苦杯をなめた西銘氏は前回、宮古島市で大幅に票を積み重ねるなどして約8万2千票を集め、「オール沖縄」候補をかわした。県内の4選挙区で唯一、自民候補が議席を有する選挙区だ。

 一方で、前回選から複数市の首長が「オール沖縄」系や非自公に転換するなど情勢に変化もある。西銘氏が保守層を固めきれるか、保守・中道候補として擁立された金城氏が保守層を取り込めるかが焦点となる。