伝来火起こしで採火 久米島から東京パラリンピック選手にエール


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大田治雄町長(左から3人目)と古堅那奈さん(同4人目)ら式典出席者=12日、久米島博物館

 【久米島】東京パラリンピックが24日開幕するのを前に全国各地から聖火の火を集める採火が全国で行われている。久米島町では12日、久米島博物館でパラリンピック久米島町採火式が行われた。

 聖火リレーを通じて、多様な、そして社会の中で誰かの希望や支えとなっている光(人)が集まり、出会うことで、共生社会を照らし出す力を町内で共有することを目的として実施された。

 式典会場は字宇根のソナミの烽火(ほうか)台で開催予定だったが、当日が悪天候となったため、久米島博物館で開催された。

 火は昔から伝わる火おこし方法で実施した。火錐具や火打ち石から採火された。火の受け継ぎは大田治雄町長から県集火式出演者で町真我里出身の古堅那奈さん(23)へ火が託された。

 古堅さんは「選手の皆さん、パラリンピックに向け積み上げてきた自分の力を信じて頑張って」と述べ「貴重な体験ができて良かったです」と感想を語った。
 (山口英憲通信員)