那覇市と沖縄セルラー電話(同市、菅隆志社長)は27日、市民の健康増進を目的に、同社の健康管理アプリ「JOTOホームドクター」を活用した生活習慣病予防プログラムの実証事業をすると発表した。国民健康保険に加入し、特定健診受診対象となっている40~50代の市民400人に、90日間プログラムを利用してもらい、体重4%減を目指す。
那覇市では40~50代の特定健診受診率が低く、生活習慣病になるリスクが高いという。実証事業は10月1日から12日28日まで。市が対象者にダイレクトメールを送り、参加者を募る。
スマートフォンにダウンロードしたアプリで毎日の食事や体重を記録し、3日に1回、健康に関する情報が配信される。歩数計測の機能もある。プログラム開始時と終了時に簡易血液検査やアンケートをし、数値の改善や健康に対する意識の向上が見られたかを検証する。
プログラムは群星沖縄臨床研修センターの徳田安春センター長が監修。参加者は抽選で景品が当たるなどの特典がある。アプリのダウンロードは無料。
城間幹子市長は「生活習慣病になると新型コロナウイルス感染時の重症化リスクも高まる。この事業が健康管理を見直すきっかけになればいい」と話した。
実証事業は県保健医療福祉事業団の健康課題解決型支援事業に採択され、助成を受けている。菅社長は「アプリを通して健康長寿県を取り戻す活動を推進したい」と述べた。