沖縄県は9月1日、病床のひっ迫で病院に搬送できない新型コロナウイルス患者を一時的に診る入院待機ステーションを、沖縄市諸見里の沖縄市体育館に開設する。8月に再稼働した南部の入院待機ステーションに続いて2カ所目となる。玉城デニー知事が8月27日に県庁で開いた会見で発表し、「まだ県内の感染拡大のピークは見えず、医療提供体制は極めて深刻な状況である」と開設理由を説明した。
沖縄市体育館の入院待機ステーションはベッド20床を整備する予定だが、当面は10床程度で運用をするという。
中部地区の感染者が多いため沖縄市に開設する。場所を公表したのは、周辺に市民が利用する公共施設があるため、感染リスクなどが及ばないように配慮したという。
本島南部の待機ステーションはベッド20床を整備しており、今後は30床まで拡大する予定。現在、医師や看護師、救急救命士などの消防隊員に加えて、県からの災害派遣要請を受けて陸上自衛隊第15旅団の看護官も対応している。