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10万人都市「宜野湾市」 人口増、雇用拡大に期待<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 宜野湾市は昨年2020年6月に人口10万人に達しました。10万人都市は那覇市、沖縄市、うるま市、浦添市に次いで県内5番目となります。

 地域別に見ると、まず普天間を中心とする北地区では住宅地の他、古くからある商店街やぎのわんヒルズ通りがあります。ぎのわんヒルズ通りは最近若年層からの人気が高まってきており、店舗の新規出店等も増加しています。東地区といわれる中原・愛知区では中古車販売店等が多く立地しています。また宜野湾・我如古・長田等には沖縄国際大学があり、琉球大学も隣接しています。宜野湾市の都市計画マスタープランでは国際学園都市地区と位置付けており、研究機関や学生向けアパートも多い地域となります。

 真栄原や嘉数・大謝名等の南地区は住宅地が中心、西地区と呼ばれる宇地泊・眞志喜・大山・伊佐では土地区画整理事業でアパートや住宅等の環境が整備されています。沿岸部ではコンベンションエリアやリゾートホテル、海浜公園等があり、コロナ禍収束後において県外や海外からの来客が見込まれる地域となります。また、西普天間地区においては、2015年に返還されたキャンプ瑞慶覧の跡地利用で、沖縄健康医療拠点を核とした琉球大学病院の移設等高度医療機能の導入等の計画や商業機能の導入などがあり、ますますの発展が見込まれます。

 各地域の数多くの事業、取り組みにより今後観光、スポーツコンベンション、医療の融合を図りながら、さらなる人口増、雇用の拡大につながるような取り組みで、活気にあふれ、豊かで住みよいまちになることが期待されます。

(沖縄銀行普天間支店支店長 前田晋)