ファイザー製ワクチン、沖縄に配分前倒しへ 9月中旬に


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 玉城デニー知事は30日、新型コロナウイルス対策を担う河野太郎行政改革担当相(沖縄担当相)、西村康稔経済再生担当相とオンライン面談をした。

 両氏に米ファイザー製ワクチンの配分計画の前倒し実施や出発地の無料PCR検査の継続、沖縄行きの航空機搭乗前にPCR検査の陰性判定やワクチン接種完了を確認する制度の創設などを要望した。

 河野氏との面談は非公開だったが、玉城知事によると、9月中旬~下旬(14クール)と9月末~10月上旬(15クール)から前倒し配分を進めるとして、「しっかり確保しながらサポートしていきたい」と述べたという。

 玉城知事は両氏との面談後に会見し、ファイザー製のほか、米モデルナ製ワクチンの優先配分も受けられるため、県の広域接種センター2会場と那覇市若狭の那覇クルーズターミナル接種センターで接種体制を拡充すると発表した。「県内のワクチン接種加速化も図られ、それだけ集団免疫を獲得していくタイミングが前倒しにできるのではないか期待している」と語った。

 一方、西村氏との面談は冒頭のみ公開された。西村氏は、9月末まで実施予定の出発地での無料検査について、「引き続き行っていきたい。また、県独自で行っている那覇空港での検査とも連携できればと思っている」と述べた。

 玉城知事は西村氏に対して、搭乗前の出発地での無料検査の周知や、陽性判定を受けた場合のキャンセル料の補填(ほてん)も要望した。