県全庁を挙げて持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを進める県SDGs推進本部(本部長・玉城デニー知事)の会合が2日、県庁で開かれた。沖縄らしいSDGsの基本理念として、「平和を求めて時代を切り開き、世界と交流し、ともに支え合い誰一人取り残さない、持続可能な『美ら島』おきなわの実現」などと掲げた「県SDGs実施指針」を策定した。同指針に基づき「おきなわSDGsアクションプラン(仮称)」を来年3月末までに策定する予定だ。
沖縄らしいSDGsの基本理念の下で「残すべき沖縄らしさ」と「変えていくべき沖縄らしさ」を明記した。残すべき点は「自然、文化、平和の希求、多様な価値の受容、相互扶助など」とした。一方、変えていくべき点には「ジェンダーの意識、イノベーションの創出や新たなチャレンジの促進」とした。
沖縄らしいSDGsの優先課題として、性の多様性の実現、しまくとぅば普及、持続可能で責任ある観光(サスティナブル・レスポンシブル・ツーリズム)の推進、ユイマール(相互扶助)の継承など12の課題を盛り込んだ。