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「モニカ! モニカ! モニカ!」 カヌー瀬立選手7位 合宿拠点の大宜味、熱い声援 東京パラリンピック


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
瀬立モニカ選手の決勝を見守る宮城功光村長(前列左)ら=4日午前、大宜味村の道の駅おおぎみやんばるの森ビジターセンター

 東京パラリンピックのカヌー日本代表で、瀬立(せりゅう)モニカ選手(23)は4日、カヤック女子シングル200メートル(運動機能障害KL1)決勝に出場し、7位入賞を果たした。瀬立選手が冬の合宿拠点としていた沖縄県の大宜味村では、村民らがレース中継を見守り、沖縄から「モニカ! モニカ! モニカ!」と連呼して声援を送った。 

 瀬立選手は2019年ごろから大宜味村の塩屋湾を冬場の練習場とし、塩屋地域内に宿を借りていた。持ち前の明るさで地域住民と打ち解け、交流を深めていた。住民らも食事を差し入れたり、練習環境を整備したりと積極的に協力した。

地域住民が瀬立モニカ選手のために設置したスロープ(宮城金一さん提供)

 「頑張ったね」「惜しかったな」。塩屋では住民らが集まり、瀬立選手の活躍や思い出について語り合った。

 宮城金一さん(63)は、瀬立選手の宿の隣で日用品店を営む。車いすを使う瀬立選手のため、宿の階段にスロープを自作した。「塩屋から世界を目指してくれた。ご苦労さん、よく頑張った」とエールを送った。塩屋区の知念章区長は「身内のようだった」と瀬立選手について語った。

 道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンターには、宮城功光村長ら村関係者が集まり、テレビ中継で決勝を見守った。瀬立選手がスタートすると、手拍子も加えて応援し、食い入るように画面を見つめた。宮城村長は「今後もモニカさんを応援していきたい」と力を込めた。