「心が震える瞬間」「最後まで諦めない」 東京パラ、沖縄勢のコメント


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 日本パラリンピック委員会は5日、東京の国立競技場で開いた閉会式に先立ち、日本選手団のコメントを発表した。

 陸上男子400メートルと1500メートル(車いすT52)でいずれも銅メダルを獲得した沖縄市出身の上与那原寛和(SMBC日興証券)は「ネバーギブアップ、最後まで諦めない!」と自身の信念を言葉にした。4大会連続の出場で、50歳にして獲得したメダルは県勢初となるトラック種目でのメダルだった。

 初出場で、マラソン女子(車いすT54)で7位入賞を果たしたうるま市出身の喜納翼(タイヤランド沖縄)は「応援していただいた皆さま、大会関係者の皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!」とコメントした。自身にとっては悔しいレース結果だったが、世界トップを相手に健闘した。

 本番に向け、沖縄のトライアスロンスクール「チームゴーヤー」の千葉智雄さん、千葉ちはるさんの両コーチに11カ月間指導を受けたトライアスロン女子運動機能障害PTS2の秦由加子は「数え切れない程の心が震える瞬間を味わいました。全ての方に感謝致します」とした。

 大宜味村の塩屋湾を合宿拠点とし、地域住民とも交流の深いカヤック女子シングル200メートル(運動機能障害KL1)の瀬立(せりゅう)モニカは、カヌー会場が出身地の東京都江東区で「地元開催でのパラリンピックは格別なものでした。一生忘れない経験をさせていただいたので、これからの人生にも生かしていきたいです」と語った。