米軍のPFAS処理水放出に抗議、宜野湾市議会「激しい怒り」 決議と意見書を可決


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米軍によるPFAS処理水放出に抗議する決議を全会一致で可決する宜野湾市議会=8日、同議会

 【宜野湾】米軍が普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)を含む汚水を処理し公共下水道へ放出した問題で、市議会(上地安之議長)は8日に開会した9月定例会で、放出への抗議決議と意見書を全会一致で可決した。市議会が7月に汚水を下水道などへ放出しないよう求めていたのに関わらず、放出したことに「激しい怒りを禁じ得ない」と批判した。

 決議・意見書では①PFASを含む汚水を下水道や河川へ絶対に放出しないこと②従来通り米軍の責任で焼却処分すること③泡消火剤はPFASを含まない代替品へ替えること④泡消火剤や燃料などは法令を順守し厳格に管理すること-の4点を求めている。

 PFAS処理が適切にされていたとしても「風評被害への懸念は残り、著しく市民への配慮に欠けると言わざるを得ない」とも指摘した。決議は駐日米国大使ら、意見書は首相ら宛て。