コラソン開幕2連敗 北陸電力と終盤まで互角 東江「勝つ経験まだ足りない」


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)第3週第1日は11日、各地で行われた。男子の琉球コラソンは北陸電力福井体育館フレアで北陸電力と今季第2戦を行い、27―33で敗北を喫し、開幕から2連敗となった。琉球コラソンは18日午後1時から豊見城市民体育館でゴールデンウルヴス福岡と戦う。

▽男子
北陸電力(2)
 33―27(15―16,18―11)
琉球コラソン(0)

 【評】琉球コラソンは前半序盤に5連続得点などで流れをつかみ、常にリードする展開に持ち込んだ。後半中盤まで強度の高い守備で勢いを保持したが、1点をせめぎ合う終盤、1人退場の間に2点差に広げられてから息切れ、1点が遠くなり、粘り負けした。


決定力 勝敗分ける

 内容的には惜敗だった。6点差の敗戦にはなったが、琉球コラソンは課題だった後半も強度の高い守備で一進一退の攻防を展開。最終盤の勝負どころでの決定力が勝敗を分けてしまった。

 27―30で残り3分。北陸電力がGKを下げて7人攻撃で勝負を仕掛けてきた。守れば形勢逆転に持ち込める可能性が高くなる。しかし、中央からサイドへと連動したパスワークできっちり得点してきた。一方でコラソンは直後の攻撃を得点につなげられず、4点差を詰められなかった。

 1点差をせめぎ合う後半終盤の石川出の退場も痛かった。ほぼフル出場だった主将の東江太輝もスタミナ切れ。動きが鈍ったベテラン勢に変えて若手の布陣で挑んだが、届かなかった。

 ただ、昨季や今季第1戦のような崩れ方はしなかった。足を使って前後に激しく動く守備が要所で見られた。決定力が落ちた場面でも強化したDFで踏みとどまることができた。

 東江は「いい時間帯はあったが、試合に勝つという経験がまだ足りない。スタメンの大事なところでの決定力や若手のアグレッシブさなど修正できれば、勢いが出る」と次回ホーム戦での今季初勝利を誓った。