【那覇】国内外で農と食の持続可能な未来図を模索する人々を取材し、メディアが伝えない食の裏側に迫ったドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」の上映が6日、沖縄県那覇市の桜坂劇場で始まった。17日まで。
同作品は農業をテーマに元農林水産大臣の山田正彦弁護士がプロデュース。長年にわたり、種子法廃止、種苗法改定、ラウンドアップ規制緩和、表記なしのゲノム編集食品流通への動きなど、危機にさらされてきた日本の農と食を紹介している。
7日は有機農業の生産者を支援する中曽根直子さん(浮島ガーデン代表)と、就労継続支援A型事業所で野菜づくりをしている玉城卓さん(ソルファコミュニティ代表)のアフタートークが行われた。
玉城さんは「無農薬・無肥料・無化学肥料の自然栽培を行っている。映画でも紹介された脳や発達障害に影響がある(除草剤成分の)グリホサートは、福祉の人間として、障がい者と一緒に農業を行うことで間違いを指摘したい」と述べた。
ゲノム編集でない種苗・食品専用のマーク「OKシードプロジェクト」を紹介した中曽根さんは「賛同者は全国に400人いて農家や支援者をさらに広げ、仲間づくりをしていきたい」と呼び掛けた。
同作品は沖縄市のシアタードーナツでも30日まで上映している。問い合わせは日本社会連帯機構沖縄県本部(電話)070(4387)7001。(喜納高宏通信員)