在沖米海兵隊が有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)などを含む汚水を処理して公共下水道に放出した問題で、県の溜政仁基地対策統括監は14日、環境省沖縄奄美自然環境事務所の宇賀神知則所長に、PFOSなどを含む水を施設外に放出せず、米軍の責任で焼却処理するよう求める要請書を提出した。
要請書は(1)在沖米軍施設内の、PFOSなどの保管状況把握と管理・処理計画作成(2)在沖米軍施設の泡消火剤を、PFOSなどが含まれていない製品に切り替えること(3)普天間、嘉手納両飛行場への立ち入り調査許可―も求めた。
那覇第一地方合同庁舎であった要請は、冒頭を除いて非公開で行われた。終了後に報道陣の取材に応じた溜統括監によると、環境省側は「要請事項を本省に伝えたい。環境省として何ができるか、県含めた関係者と連携して取り組みたい」と応えたという。