「高校時代に原点」FC琉球の南風原コーチ、母校の那覇西で特別授業


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
那覇西高校3年9組体育科の生徒に向けた授業で熱く語り掛ける南風原一士さん=15日、同校

 那覇西高校卒業生でFC琉球アカデミーGKコーチの南風原一士さん(31)が15日、同校3年9組体育科の生徒向けに特別授業を行った。南風原さんは同校体育科20期生。サッカー部でGKを務め、3年生の選手権大会で県内優勝を成し遂げた。授業では高校生時代に得た仲間たちとの絆や人生経験を伝えた。

 高校時代の3年間は朝練を欠かさなかった経験を振り返り「自分にうそをつかなかったことが、自信と誇りにつながっている」と説明した。当時の動画なども見せ「高校生時代に培ったことが原点にある。素晴らしい先生方との出会いがあった」と振り返った。「ピンチはチャンス」「頼まれごとは試されごと」など、教師から伝えられた言葉を紹介し、現役生の背中を押した。

 企画したクラス担任の大城敏裕教諭は「コロナ禍で部活ができないなか、生徒を激励したかった。生徒たちも表情が変わった」と語った。南風原さんはかつての教え子で、今回の特別授業が実現した。

 渡嘉敷佳汰さん(17)は「当たり前のことを当たり前にやる『凡事徹底』をまねて実践したい。簡単に思えて難しいと思った」と刺激を受けた様子だった。