ヴィーガンで環境に優しく ホテル名も変更「コスタビスタ」が取り組む多様な食の提供


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(左から)ヴィーガン食を監修した齋田実美さんと、暮らしの発酵ライフスタイルリゾート西渕泰支配人

 【北中城】北中城村にある「EMウェルネスリゾートコスタビスタ沖縄」の名称が、10月1日から新たなホテル名「暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」へ変更する。同ホテルで、ヴィーガン食(動物性食品を含まない食)を採用した新たな取り組みが始まる。これまで「健康と発酵」をテーマに食の魅力を追求してきたが、人や動物、環境、社会に優しいヴィーガンを含むライフスタイルの提案と「食」の多様性を模索していく。

 ヴィーガン食の監修は「33 Raw Food Academy」代表の齋田実美さんが担当し、日本のホテルで初となるヴィーガン協会発行の「Vegan info」(Option)認証マークを取得した。アドバイザーを担当した齋田代表は「ホテルの目指す目的や理念に共感した。琉球料理をベースにした『ぬちぐすい』コーナーをヴィーガン食で提供する。一目で分かるようにシールを添付しているので、アレルギー体質の方やハラール(イスラム教を信仰するムスリムが食べられる食)にも対応できるようにした」と述べた。

 西渕泰支配人は「ホテル創立の原点であるEMを活用した心と身体が生き生き整うウエルネスを目指す。環境と共存し、健康で輝く情報を発信していきたい」と抱負を述べた。

 開業準備のため21日から休業する。新オープンの10月1日から3日間にわたり、マルシェやワークショップなどのイベントを企画している。問い合わせはコスタビスタ沖縄(電話)098(935)1500。
 (喜納高宏通信員)