金武で有害PFAS指針の3倍 米軍ハンセン周辺の排水路


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金武町役場

 【金武】沖縄県金武町が町内の河川などで実施した2020年度の水質調査について、調査地点15カ所のうち1カ所で、発がん性などのリスクが指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)の値が国が定めた指針値の約3倍に上ったことが16日、分かった。町議会(嘉数義光議長)9月定例会で崎浜秀幸町議の一般質問に仲間一町長が答えた。

 調査は河川や排水路15カ所と各区の水道水などを調べた。国が基準とするPFASの合計値は50ナノグラムだが、金武地区の米軍キャンプ・ハンセンからレッドビーチに流れる排水路の上流部で165ナノグラムが検出された。また、屋嘉区の河川が54ナノグラムだった。水道水は金武区が15ナノグラム、並里区が4ナノグラムだった。ハンセンから流れる排水路については19年度の調査時、河口部で基準の6倍に当たる300ナノグラムが検出されていた。

 発生源について、町は「現場確認をし、ハンセン内に発生源があると認識している」と答弁した。