IT国家資格に那覇の兄弟合格 中3と高1、コロナの休みなど活用


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基本情報技術者試験に合格した金城航兵さん(右)とITパスポートに合格した兄凛兵さん(提供)

 ITエンジニアの登竜門とされる国家試験「基本情報技術者試験」にこのほど、那覇市立小禄中学校3年の金城航兵さん(14)が合格した。情報処理推進機構のホームページによると、合格者の平均年齢は25歳前後。受験をサポートしたワクワクIT英数塾の幸地俊之塾長も「県内で中学生の合格は珍しいのでは」と喜ぶ。那覇高校1年の兄凛兵さん(16)も「ITパスポート試験」に合格し、兄弟そろって笑顔を見せた。

 航兵さんは新型コロナウイルスの影響で、学校が休みとなった時間などを活用し勉強した。昨年3月にITパスポートに挑戦し合格。さらに上位を目指そうと、基本情報技術者試験への挑戦を決めた。週に1度、幸地塾長らの指導を受け、家庭では学校の定期試験や他の資格試験の勉強もこなしつつ、計画的な自主学習に取り組んだ。

 エンジニアを将来の目標にする航兵さん。「高校受験が終わったら、さらに上級の応用情報技術者試験の合格を目指したい」と意気込む。

 凛兵さんは昨年、ITパスポートを受験したが合格できなかった。高校受験後、再挑戦を決めて猛勉強し、4月に合格が決まった。

 幸地塾長は「コロナ禍で家で過ごす時間を上手に活用し、それぞれの目標を達成したことは大変素晴らしい。培った実行力を生かし、挑戦を続けてほしい」とたたえた。