宜野湾市長、政府の対応評価「緊急的措置」 米軍汚染水引き取り


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宜野湾市役所(資料写真)

 【宜野湾】防衛省が米軍普天間飛行場に残る未処理の汚染水を引き取って焼却処分すると発表したことを受け、松川正則宜野湾市長は17日、「政府が市民の声を聞き、対応したことを評価したい」と述べた。地下貯水槽への雨水流入を防ぐための格納庫の補修については「今後の推移を注視したい」とした。日本側の負担で処理が行われることを挙げて「緊急的な措置ということだろう。全て同じようにするのは難しいと思う」との見方を示した。

 格納庫の補修については「台風などで地下貯水槽から(汚染水が)あふれ、川に流れるような事態は避けられるのかなと思う」と胸をなで下ろす。

 一方で、市の調査で高濃度の汚染が検出されたことに関連して「(汚染水の放出は)信義に反すると米側に伝えている。放出から2週間後に採取した水の分析も進めているので、比較した上で今後、日米両政府と意見交換していきたい」と述べた。