沖縄の工業地、上昇率全国トップは豊見城・豊崎 物流需要で地価上昇続く<21年基準地価>


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豊見城市豊崎(イメージ写真)

 沖縄県内工業地の平均変動率はプラス12・1%で、コロナ禍にもかかわらず2020年のプラス11・6%から上昇幅を広げた。用地が少ないことによる供給不足に加え、電子商取引(EC)の拡大などから今後も物流需要は堅調に推移するとみられ、物流用地を中心に工業地の地価上昇の傾向は続くと予想される。

 地点別に見ると、豊見城市豊崎はプラス28・9%で、全国の全用途基準地の中で最も高い上昇率だった。那覇市街や那覇空港へのアクセスが良く、那覇港周辺の工業地に比べると相対的に割安なことから引き合いが強い。

 西原町小那覇古茶川原は南東側でバイパス道路の整備事業が進んだことから前年より5・6ポイント上昇し、プラス12・8%となった。

 宜野湾市大山7丁目は9・9%、浦添市勢理客4丁目は7・5%、南風原町津嘉山川下原は1・6%の上昇率で、いずれも前年より伸び幅は縮小した。