沖縄県は22日、沖縄市体育館に設置した入院待機ステーションで、2種類の抗体を混ぜ合わせ新型コロナウイルスの重症化を防ぐ、抗体カクテル療法の投与を開始した。同日は13人に投与した。今後は発症から7日以内の患者で重症化リスクがあり、さらに酸素投与を必要としない軽症者に行う。対象年齢は12歳以上で、体重は40キロ以上。ワクチン2回接種済みの患者は対象外となる。
県によると、医療機関ではすでに投与されているが、自宅や宿泊療養ホテルで療養する患者は投与できないため、県の待機ステーションで行うという。
県コロナ対策本部の看護師らが、健康観察などの情報を基に対象者を選別し、電話で案内する。希望者は入院待機ステーションに来てもらうが、移動手段がない場合は県の車で対応し、投与後は1時間程度の経過観察を行う。10月中旬まで行う予定で、1日最大20人を想定している。
抗体カクテル療法は、21日までに県内の医療機関30カ所で376人に投与されたという。22日の県議会9月定例会代表質問で、大城玲子保健医療部長が上原章氏(公明)に答弁した。