普天間基地周辺のPFAS汚染源の特定へ 沖縄県が専門家会議


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米軍普天間飛行場

 米軍普天間飛行場周辺で高濃度の有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が検出されている問題を受け、県は9月、汚染源特定へ学識者による専門家会議を設置した。開会中の県議会9月定例会で22日、松田了環境部長が説明した。瀬長美佐雄氏(共産)、21日の玉城健一郎氏(てぃーだ平和ネット)への答弁。

 専門家会議は、和歌山大学の平田健正名誉教授が座長を務め、琉球大学の黒田登美雄名誉教授ら地質や地下水、環境科学などの専門家、計5人が参加する。米軍基地への立ち入り調査が実現しない中、周辺の調査結果を分析し、水のしみこみ方や地下水の流れなどから汚染源を特定する。

 本年度内に3回の会合の開催を予定し、報告をまとめる。担当者は「特定に至らない場合、来年度以降も継続したい」としている。

 県は基地内への立ち入りを国や米軍に要望しているが認められていない。担当者は「基地内で検査ができれば簡単に済むことだ」と話した。