不正薬物押収2.5倍に 沖縄税関の上半期取り締まり 摘発件数は減少


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 沖縄地区税関は21日、2021年上半期(1~6月)の空港や港湾などで押収した不正薬物の取り締まり状況を発表した。不正薬物の押収量は約5.35キロで昨年同期比の約2.5倍と大幅に増加した。摘発件数は15件で昨年同期より1件減少したが、1件当たりの押収量が大きい傾向にある。

 種類別では、コカインなど麻薬が約1.25キロで昨年同期比の約3130倍。麻薬の摘発件数は2件で昨年同期比よりも1件少なかった。大麻の押収量は約4キロとなり、昨年同期比の約82倍。大麻の摘発件数は11件で昨年同期比より1件増えた。その他の指定薬物は昨年同期比で激減した。

 船員や航空機旅客などによる密輸入が今年はゼロで、全て国際郵便物を利用した密輸入だった。税関によると、新型コロナウイルスによる航空機やクルーズ船の運休が影響しているという。国際郵便物を利用した大口の取引もあり、組織的な関与があるとみて調査している。