沖縄最大級の人工ビーチ、23年度にも使用開始へ 泡瀬沖合埋め立ての一部分


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東部海浜ビーチフェスタで一般に開放された泡瀬埋め立て地の人工ビーチ=2019年7月

 【沖縄】沖縄市は中城湾港泡瀬沖合埋め立て事業で整備する人工島のうち、ビーチ部分について、早ければ2023年度末までに先行使用が開始できるよう県と調整している。24日の市議会一般質問で我謝勝俊建設部参事が金城由美氏(一志会)に説明した。一方、人工島の残る部分では関連工事が続くため、工事車両の交通整理や安全対策などの課題が残っており、市は実施の時期や可否は調整を続ける方針。

 人工ビーチは全長900メートルで県内最大級。埋め立て事業は今後、海域の埋め立てに続いて港湾や道路、宿泊施設などを整備する必要がある。一方、市は人工ビーチについては先行的に一般が使用できるようにし、造成事業の活性化につなげたい考え。

 我謝参事は市議会で、23年度末のビーチ使用開始を目指して橋の部分4車線のうち2車線、臨港道路4車線のうち2車線の整備を計画していると説明した。残る道路は埋め立ての進捗(しんちょく)に応じて整備を進める。工事のために設置している橋は本橋の設置後に撤去する予定だが、人工ビーチの先行使用に伴う安全対策や施設整備の加速化を念頭に、工事車両用として継続使用できるかも検討している。