住宅地の近くで…米軍フレア誤射「とんでもない話」住民から怒りと不安


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F15戦闘機から発射されたとみられるフレア(照明弾)=9月29日午前9時51分ごろ、沖縄市高原から北中城方面を撮影(KOZA24さん提供)

 【中部】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が9月29日、同基地近隣でフレア(照明弾)を誤射したことを受け、周辺住民からは「あってはならないことだ」と怒りの声が上がった。

 基地から100メートルの距離に住む同町西区の古謝勝良自治会長は「誤射は大変危険なことでとんでもない話だ」と憤る。同地区は基地内弾薬庫も近い。「町内はどこも基地に近いが、西区は国道58号を挟んですぐのところにある。普段から米軍の事件事故で住民には不安がある。こういった事故は許されることではない」と強調した。

 町議会基地対策特別委員会の當山均委員長は「誤射の場所が嘉手納基地周辺や住民居住地の上空ならば、大変ゆゆしきことだ」と述べた。同議会は2016年に嘉手納基地所属のF15戦闘機がフレアを誤射した際、抗議決議と意見書を全会一致で可決した。