米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が訓練用フレア(照明弾)を誤って発射したことについて、嘉手納基地の第18航空団は1日、本紙の取材に「地域社会に危険はなかった」と回答した。訓練に関する事故にもかかわらず、再発防止に向け「兵士に適切な訓練を実施する」と述べるにとどめた。
地上から約914メートル上空で誤射し、約610メートル上空で完全に消えた、操縦士が無事に基地へ戻ったと説明した。「嘉手納基地は問題を非常に深刻に受け止めている」と強調した。
フレア誤射は9月29日午前10時に発生した。県に情報が入ったのは約10時間後で、県民に広く知らされたのは翌30日だった。沖縄市高原から北中城村方面で誤射の様子が目撃されており、民間地上空だった可能性もある。同型のF15戦闘機は事故後も飛行を続けている。