【一問一答】就任3年の玉城沖縄知事 自己採点は?辺野古新基地阻止は?


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3年間の県政運営を振り返り、引き続き山積した県政課題に取り組む考えを示す玉城デニー7知事=1日、県庁

 玉城デニー知事と報道陣とのやり取りは次の通り。

―3年間、自己採点で何点か。残り1年の抱負を。

 「自己評価するのは非常に難しい。自己採点は控えるが、できるだけ県民の皆さんに高い評価が得られるよう、全身全霊、誠意に施策の実行、実現に向けて日々取り組んできた」

―次の選挙への出馬は。

 「掲げた公約の実現、公約以外にも新しいテーマや課題に向けて取り組んでいくことを役目として、それにまい進したい。残る任期に全力を尽くす決意なので、(次期選挙は)現段階ではまだお答えできない」

―公約の新基地建設阻止をどう達成するか。

 「辺野古に新基地は造らせないという公約を掲げて当選し、多くの県民から民意の負託を受けている。新基地建設に反対する民意も県民投票などで明確に示されている。しかし国は工事を強行している。政府に対して、まずは対話によって解決策を求める民主主義の姿勢を粘り強く求めたい」

―在沖米軍に起因する事件事故が起き続けている。要因はどこにあるか。

 「日米地位協定が締結から60年、改定は一度も行われていない。補足協定などで改善されているという声もあるが、改定がなければ『米軍の好意的な配慮』を求めているだけだ」

―「オール沖縄」の弱体化、知事自身の求心力低下を指摘する声もある。

 「私の力の足りないところは日々私が自分自身で痛感している。だからこそ、一つ一つの物事には愚直に取り組んでいく姿勢が大事だと、いつも繰り返し自問自答している。与野党を超えて協力していけるところは協力していきたいと議会で話してきた」