弓道個人、大城(首里)「全集中」で頂点 決勝1射で決める 県高校新人大会


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女子個人 的を狙う大城愛莉(首里)=3日、那覇市の奥武山公園弓道場(又吉康秀撮影)

 県高校新人大会の弓道が3日、奥武山運動公園弓道場で行われ、団体は男女とも興南が優勝した。個人戦は女子が大城愛莉(首里)、男子は藤本恵海斗(えみと、沖縄工)が制した。団体、個人の上位3位までは、長崎で行われる九州新人大会の出場権を得た。

 一本競射で決する個人決勝。大城愛莉(首里)が抜群の集中力を発揮した。1回目で的を射止め、他の3人を退けた。「緊張もあったが、深呼吸して無の気持ちで動作に入った」と的一直線に軌道を描くことだけを考えていた。

 練習は学校近くの養秀会館で行うが、コロナ禍の影響で大会2週間前からしか取り組むことができなかった。「みんな条件は同じ。練習でしてきたことをしっかり出せた」と納得の表情だった。九州に向け「矢を放つ時に固定すべき左手の指が微妙に動いてしまう癖があるので直したい」と成長を誓った。