KBCが終盤一気、コザに快勝 國仲が値千金の一打 高校野球秋季大会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
コザ―KBC未来 6回裏2死満塁、右翼線へ走者一掃の適時二塁打を放つKBCの國仲虹=3日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(ジャン松元撮影)

 高校野球の第71回県秋季大会第5日は3日、県内3球場で2回戦残りの8試合を行い16強が出そろった。KBC未来がコザに11―4で快勝した。3回戦の8試合は9、10の両日に行う。

 値千金の一振りだった。打球は右翼線上をぐんぐん伸びて奥深くに。KBC未来は代打の切り札、國仲虹が六回の2死満塁で走者一掃の適時二塁打を放つ。逆転に成功し勢いに乗った。接戦から後半に一気に引き離して勝負を決めた。

 六回表に2点を奪われ直後の攻撃。2死になりながらもチームでつくった最大の好機に送り出された。「チームが苦しい状況。ここで一本打てたら助かるはず」と打席に向かった。

 気持ちを落ち着かせ、内角高めに来た直球をたたいた。待っていたのは変化球だったが、体が反応した。「来た球は全部引っ張る」と鍛えたパンチ力で長打を生んだ。その打力には神山剛史監督も信頼を置く。納得の結果に「打ててうれしかった」と笑みをこぼした。

 6回を投げ被安打2ながら四球が重なって得点を許してしまった大城元は「味方の援護で気持ちが楽になった」と感謝した。七回からはマウンドを引き継いだ山城寛太が打者を抑え勝利を引き寄せた。

 次の試合に向けても國仲は「与えられた仕事で力を出すだけ。期待に応えられるよう頑張りたい」と力を込めた。
 (謝花史哲)

   ◇

 ●コザ 大事な場面で球が甘くなってしまったという儀間貴大投手 序盤は持ち味の打たせて取る投球ができたが、後半にかけてキャッチャーの要求する球が投げられなかった。力不足。悔しい。冬トレを乗り越え、みんなから頼られる投手に必ずなる。

コザ
002 002 00 │4
000 203 51x│11
KBC未来
(八回コールド)(コ)儀間、米須、小浜―兼城
(K)大城、山城―橋本
▽三塁打 前田、松田(以上K)
▽二塁打 兼城(コ)、宮良、國仲(以上K)