公庫存続は「必要」 西銘氏、沖縄相で初入閣


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沖縄北方兼復興相に決まり、首相官邸に入る西銘恒三郎氏=4日午後

 【東京】4日に発足した岸田新内閣で、沖縄県出身の西銘恒三郎衆院議員(67)=旧竹下派、沖縄4区=が沖縄北方担当相として初入閣した。県選出・出身の大臣は5人目。沖縄および北方、復興、福島原発事故再生総括を担当する。

  西銘沖縄担当相は記者団に「身の引き締まる思いだ。現場に出向いて、国民の声に寄り添って、復興、沖縄県、国民の幸せのために全力で頑張りたい」と抱負を述べた。

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設については「(普天間の)全面返還をするには、辺野古しかない」と述べ、政府の一員として辺野古移設に取り組む姿勢をあらためて強調した。存続が焦点となっている沖縄振興開発金融公庫については「必要」との認識を示した。来年3月末に期限切れとなる沖縄振興特別措置法に代わる新法制の期限については「基本的には10年」と述べ、現行の法制度を事実上延長する方針を示した。

 西銘氏は早い時期に沖縄を訪問し、玉城デニー知事や赤嶺昇県議会議長と会談する方向で調整する。

 岸田文雄首相は4日夜の会見で、西銘氏が沖縄北方担当相、復興相を兼務する点に、被災地の福島などから「復興の軽視だ」と批判が上がっているという記者団の指摘に、「指摘は全く当たらない」と反論した。