「邪魔だ」車両止めを草むらに…進入禁止の商店街に無許可車両 「ルール守って」


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
何者かに車両止めが草むらに投げられ、憤る渡嘉敷高代表理事(右)=9月24日、那覇市のサンライズなは商店街

 【那覇】サンライズなは商店街(新栄通商店街振興組合、渡嘉敷高代表理事)はこのほど、無許可車両の進入を防ぐため、商店街の出入り口5カ所に車両止めを設置した。だがその後も毎日のように、一部の人が車両止めをどかして進入している。車両止めを草むらに放り投げられるなどの嫌がらせも受けている。

 同商店街は歩行者と自転車の専用道路で、荷物の搬入などのために許可された車両以外は進入できない。以前から無許可車両の進入に悩まされてきたが、コロナ禍で休業店舗が増えて人の目が減った影響で、無許可の進入が増え長時間の駐車も発生している。同商店街で散歩をしていた保育園も、車が増えたため散歩しなくなったという。

 車両止めは那覇市や那覇署と協力し、8月に設置した。だが「車両止めが邪魔だ」と組合の理事を威嚇する人もいるという。同商店街は点字ブロックが整備されておらず、車やバイクが通ることで障がい者にとって危険が増している。

 組合は今後、車両止めに進入禁止であることなどを明記し、警察に継続的な取り締まりを要望する予定だ。

 理事の親川万利奈さんは「お客さんが安心して商店街を歩けるように、ちゃんとルールを守ってほしい」と話した。