石原、ショット好調に「納得」 川満は最終で会心のアプローチ 女子ゴルフ・かねひで美やらびオープン


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 女子ゴルフのステップアップツアー「かねひで美やらびオープン」(主催・日本女子プロゴルフ協会、共催・金秀グループ、かねひで美やらび実行委員会)は8日、沖縄・かねひで喜瀬CC(6497ヤード、パー72)で第2ラウンドが行われた。アマチュアの石原渚裟(宜野座高)は通算2オーバーで34位、川満陽香理は通算3オーバーの43位で予選通過した。最終日の9日、決勝ラウンドは午前8時から同会場で行われる。
 


ショット好調に「納得」 石原、県勢アマで唯一通過
 

2番 ティーショットを放つ石原渚裟

 イーブンパーで出た宜野座高2年の石原渚裟が粘って2オーバーでしのぎ、アマではただ一人、決勝進出を果たした。プロがスコアを崩していく中、バーディーを二つ取った。パットミスはあったが「納得のいく内容だった」と充実のラウンドだった。

 さい先良くバーディースタートとなった1番以降、三つボギーを出してスコアを落とす。それでもこの日は「ショットが良かった」と11番のパー4で会心のティーショット。2打目も精度が高く、2~3メートル残しのバーディーパットを沈めた。

 ショットを苦しめる回るような風が吹きつけたが、地元の強みが生きる。練習する名護市のエナジック瀬嵩CCで得ている感覚もあり「風はちゃんと読めた」と自信を持ってクラブを振った。ショットは調子を上げ、初日課題だったティーショットも修正できた。

 初めて参加した前々回は予選落ちし、再挑戦で目標の最終日に進んだ。「決勝は順位よりも自分の力を出し尽くすのが大事と思う。次はノーボギーで回りたい」。パーオンからの3パットをなくし、もう一つの目標とするアンダーパーに近づける。

 (謝花史哲)


川満踏みとどまる 最終で会心アプローチ
 

18番 ティーショットを放つ川満陽香理

 18番のパー5で自身も驚く正確な3打目が予選通過を確実にした。29位で出た川満陽香理はスコアを落としながらも最後に難しいアプローチを見事に乗せて3オーバーに踏みとどまった。「あの一打は良かった」と気持ちいいホールアウトになった。

 瞬く間に風向が変わる状態で「風がぐるぐる回ってショットでチャンスをつくれなかった」とボギーが先行。四つスコアを落とすが、パー3の14番で10メートルのバーディーパットを沈めて何とか一つ取り返す。その後はイーブンで我慢しながらの最終18番だった。

 2本のヤシの木を越さなければならないアプローチ。間を抜くと決め、見事に成功させた。「予選通過も下の方。失うものはない。全部バーディーを狙っていきたい」と勢いを決勝につなげる。