ヤフコメの制限 モバイルプリンスの知っとくto得トーク[230]


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ヤフーは2日、Yahoo!ニュースのコメント欄に、誹謗(ひぼう)中傷や差別、不快な内容を投稿しないよう協力を求めました【※1】

Yahoo!ニュースは日本最大級のニュースサイトです。ニュースに対してユーザーが自由にコメントを書き込める機能が「ヤフコメ」です。自由に書き込めることは素晴らしいことです。(独裁国家なら自由な意見すら言えません)

 

※1 協力を求めました … ヤフーによると10月1日にコメント数が急増したとのことですが、その日たくさん報道された「眞子さまの結婚をめぐるニュース」に大量の攻撃的なコメントが書き込まれていたことがきっかけになったと予想されます。なお、眞子さまは大量の誹謗中傷によって「複雑性PTSD(心的外傷後ストレス症状)」になっていると報じられていますが、そのニュースにも大量の誹謗中傷コメントが書き込まれており、攻撃が繰り返される事態になっています。

 

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一方、ヤフコメは以前から「攻撃的、差別的、誹謗中傷を含むコメントがたくさん投稿されている」と指摘されていました。

ヤフー側も「AIを使って誹謗中傷を書き込むユーザーに注意メッセージを出している」と発表していましたが、抑えが効かなくなり、ユーザーに「落ち着いて」と協力を求めた形です。

攻撃的なコメントであったとしても、書き込む人、それらを見る人が集まればヤフーはアクセスを増やし、広告収入を増やすことができます。

問題点が指摘されていたにもかかわらず、効果的な対応をヤフーが取っていなかったのであれば「誹謗中傷や差別で稼いでいる」という構造になり大問題となってしまいます。

SNSやWebサイト、動画投稿者なども同じ仕組みです。私たちはそうした仕組みにノーと声を上げる必要があります。

 

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私たちもコメントをする際、誰かを傷つけないか、差別に当たらないか自分で確認する必要があります。攻撃的な投稿が目立つ場所ばかり見ていると「これくらいは大丈夫だろう」と感覚がまひし、誹謗中傷に加担してしまうことがあります。

そうならないためにも日ごろから丁寧な言葉づかいを意識してみましょう。

 

イラスト・小谷茶(コタニティー)

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。

http://smartphoneokoku.net/