琉球コラソン 勝てた試合、1点差で逃す 課題露呈で4連敗 第7戦


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琉球コラソン―トヨタ紡織九州 後半、得点を決めてガッツポーズするコラソンの依田純真=10日、ANAアリーナ浦添(又吉康秀撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の第7週第2日の10日、琉球コラソンはANA ARENA浦添で暫定5位のトヨタ紡織九州と今季第7戦を行い、25―26で惜敗した。4連敗で通算成績は1勝6敗、暫定10位のまま。紡織の宮城大樹(興南高―東海大出)は左サイドで途中出場し1得点した。次戦は24日午後3時から東京都のアリーナ立川立飛でジークスター東京と戦う。

 勝てる試合を逃した。2点リードの後半残り約5分。琉球コラソンは5連続失点で逆転を許し、最終盤で致命的な3点差を付けられた。引き締め直し反撃に出るも間に合わず。1点差負けを喫した。東江太輝主将は「絶対に勝たなければいけない試合だった」と悔しさをあらわにした。

 試合は完全にコラソンペースだった。同点で始まった後半立ち上がりに2点連取し先行。右サイドから美並省吾が3得点、フローターの依田純真が5得点と、前半苦しめられたが、日本代表で東京五輪でも活躍したGK岩下祐太からゴールをこじ開ける。

 これまで失速していた終盤の時間帯も粘りリードを保持。しかし課題だった接戦からの試合運びで、またもや経験不足が露呈。決めるべきところで外し、逃げ切る態勢に持ち込めず最終盤で隙を与えてしまった。

 後半シュートを全て決めていた美並は、同点に追いつかれた直後のシュートを止められた。それまでと違い、力任せに腕を振ってしまったという。「あそこだけは必ず決めなきゃ」と悔いは大きい。

 昨季同様に遠い勝ち星。この敗戦からどう成長するか。依田ら新人の力も付いてきた。美並は「さらにレベルアップできるよう頑張りたい」と決意を新たにした。
 (謝花史哲)


 ◇ハンドボール 日本リーグ(10日・ANA ARENA浦添ほか)
▽男子
トヨタ紡織九州(8)
 26―25(11―11,15―14
琉球コラソン(2)

大崎電気(14)
 32―31(15―16,17―15)
トヨタ車体(8)

 【評】琉球コラソンは積極的な守備から速攻を決め流れをつかみかけるが、紡織も譲らず11―11で後半を折り返す。峰岸勁志郎と美並省吾の両サイドからの攻撃や、新人のCB依田純真が攻勢を仕掛けリードし続けたが、残り5分で逆転を許し勝利を逃した。

逃げ切れなかった

 黄慶泳監督の話 前半リードのところで流れをつかめない。後半も同じような展開になり逃げ切れなかった。リードからさらに突き放す経験がない。接戦を繰り返し勝ち方を覚えながら成長するしかない。