お笑い米軍基地が2年ぶりの有観客で開催 会場は拍手や笑い声で包まれる


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平和学習に訪れた修学旅行生たちが語り部のおばぁらを困らせるなどドタバタに展開するコント「沖縄平和資料館」=10日、沖縄市民小劇場あしびなー

 演芸集団FECの舞台「基地を笑え!お笑い米軍基地2021」が10日、沖縄市民小劇場あしびなーで始まった。小波津正光さん(まーちゃん)らFEC所属芸人やタレントら13人が、米軍基地や沖縄がテーマの時事問題など新作ネタや、同公演では初の漫才を披露した。お笑い米軍基地は約2年ぶりの有観客開催で、会場は観客の拍手や笑い声で沸いた。

 コントは全てフィクションだが、実在の人物に似せた登場人物や、キャラの立つ芸人らが次々と登場する。今回はコンビネタを中心に、後半にはパーラナイサーラナイが風刺の効いた漫才を披露した。

 「野球部」と題したコントでは、夏の甲子園出場を目指す野球部のコーチに部員役の少年は「今度の甲子園は辺野古でやろう。負けたチームは、埋め立て用の土砂を持って帰ろう」などと提案。コーチ役の青年は「土砂をとったら米軍基地が小さくなるからな」とアイデアを褒めつつ、ツッコミを入れ笑いを誘った。企画・脚本・演出の小波津正光さんは「お客さんが喜んでくれたこと、メンバーやスタッフが久しぶりの舞台に熱量をかけてやれたのが一番良かった」と語った。

 同舞台は17日午後2時と午後6時に那覇市ぶんかてんぶす館テンブスホールでも上演される。午後6時の回は有料配信もある。問い合わせはFECオフィス(電話)098(869)9505。