名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が軟弱地盤の改良工事を追加する設計変更について、玉城デニー知事は15日の記者会見で審査状況を問われ「まだ(最終段階)ではない」と答えた。一方、沖縄防衛局に新たな質問書を送るかどうかについて「審査の中で新たに(疑義が)出れば質問するかもしれないが、これまでの質問で、防衛局からある程度、回答が出ている」と述べた。
県はこれまでに4度、防衛局に質問書を送り回答を得ている。5回目を出す方向で準備していたが、改めて出すかどうかを含めて慎重に検討している。
玉城知事は会見で、これまで防衛局にした質問は39項目452件に上ると強調した。審査について「変更点が多岐にわたることから詳細な点を厳正に点検している」と説明し、審査内容としてジュゴンへの影響や地盤の力学的調査の必要性を挙げた。
地盤のさらなる調査については6月に質問して既に回答を得ているとし、「回答を踏まえて災害防止と環境保全に十分配慮した計画となっているか厳正に審査している」と述べた。