高校野球の第71回県秋季大会第9日は17日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで準決勝2試合を行っている。この日の第1試合は、今大会初の延長戦に突入。延長十四回タイブレークの末、興南が沖縄水産に8-7の劇的なサヨナラ勝利で、決勝に進んだ。興南は2018年以来3年ぶり、32回目の九州出場。
沖縄水産は初回から、強力な打線を披露。2番・川端南海斗主将の中前打で出塁すると、連打でつなぎ4番・知念琉月の中超えで川端が先制ホームイン。さらにバッテリーエラーで追加点を挙げた。
しかし、興南も三回に2点を返しゲームを振り出しに戻す。沖縄水産は六回1死二、三塁の場面で1番・吉元悠貴の適時二塁打で2点の勝ち越しに成功。九回にも1点を加え、リードを広げた。
3点を追う興南はその裏、1点を返してなお2死一、三塁の好機で6番・金城南隆が二塁打を放ち2人が生還。土壇場で再び同点に追いついた。
試合は延長に突入し、互いに譲らず十三回の無死一、二塁から始まるタイブレークへ。沖縄水産は四球を選んで満塁から犠飛で1点を勝ち越し、さらに一、三塁で内野ゴロの間に走者が返って2点リードした。しかし興南も1死二、三塁にすると9番・石川泰平が左中間を抜く適時三塁打で2人を返し三度追いついた。興南は十四回表を無失点でしのぎ、その裏、1死満塁にチャンスを広げてサヨナラ勝利をつかみ取った。
準決勝の第2試合は49年ぶりに4強入りした前原と、初の4強入りで勢いに乗る北山の一戦。決勝は、23日午後1時から、コザしんきんスタジアムで行われる。
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