屋比久選手に琉球新報特別賞　東京五輪レスリング銅、パリへ「自分超える」

　琉球新報社は19日、東京五輪のレスリンググレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得した屋比久翔平選手（26）に、「琉球新報特別賞」を贈呈した。那覇市泉崎の本社で、玻名城泰山社長が賞状と記念品を贈った。

　３位決定戦で相手選手を投げる姿が彫られた記念品の琉球ガラスの皿を受け取った屋比久選手は「銅メダル獲得はうれしく思う。しかし、競技者としててっぺんを取りたい。今大会は父を超えることができた。次は自分を超えていく」とパリ五輪での金メダル獲得へ決意を語った。

　屋比久選手の銅は今大会の県勢メダル第１号。県出身選手の個人種目でのメダル獲得は過去の大会を通じて初だった。玻名城社長は「県勢初のメダルに県民全体が感動を分かち合った。輝かしい歴史の扉を開いた」と祝福した。県レスリング協会の津森義弘会長も同席した。

　同賞は１９９９年、沖縄尚学高の選抜高校野球大会での県勢初制覇をきっかけに創設された。