「後輩の応援が励みに」銅メダルの屋比久選手が母校訪問 感謝伝える


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東京五輪のレスリングで銅メダルを獲得した屋比久翔平選手(右から2人目)に花束や記念品を贈呈した浦添工業高校の生徒ら=19日、浦添市経塚の県立浦添工業高校

 屋比久翔平選手(26)は19日、母校の浦添工業高校を訪れ、生徒らに応援の感謝とエールを送った。

 生徒らは新型コロナウイルス感染防止のため、ウェブ会議システム「Teams(チームズ)」を通して各教室で屋比久選手のあいさつを聞いた。全校生徒を代表して調理科3年の仲吉涼夏さん(18)らが屋比久選手に花束や記念パネルなどを贈った。

 屋比久選手は同校の生徒らが書いた応援メッセージに触れ、「メッセージが励みになり、銅メダル獲得につながった」と感謝した。また、同校で過ごした日々を振り返り「今頑張っていることが将来、力になる時がくる。僕が実感しているので頑張ってほしい」と生徒らにエールを送った。

 パリ五輪については「一番輝くメダル(金メダル)を持って学校に報告しに来たい。その時は(在校生は)卒業していると思うが、先輩が頑張っているなと思ってくれたらうれしい」と決意を語った。

 記念品を贈呈した仲吉さんは「銅メダル獲得はすごいと思った。自分ももっと頑張って、やりたいことに取り組んでいきたい」と刺激を受けた様子。片寄空美さん(18)は「進路で落ち込むことがあったが、前向きに頑張ろうと思った」と笑顔を見せた。

 同校の波平孝夫校長は「全校生徒と教職員で屋比久選手の銅メダル獲得を祝うことができた」とうれしそうに話した。