FC琉球、喜名ヘッドコーチが新監督に 「躍動感あるサッカー展開したい」 樋口氏を解任


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喜名哲裕氏

 サッカーJ2のFC琉球は20日、成績不振のため樋口靖洋監督(60)を解任し、喜名哲裕ヘッドコーチ(44)が新監督に就任すると発表した。樋口監督は2019年シーズンから指揮を執り、3年目だった。喜名氏は那覇市出身。2017年からFC琉球ヘッドコーチ。FC琉球は今季42試合中34試合を終え、15勝12敗7分の勝ち点52で8位。ここ7試合は1分け6敗と勝ち星がなかった。樋口氏はJ2に昇格した19年から指揮を執り、同年は14位、昨年は16位だった。

 チームはいずれも文面でコメントを発表。樋口氏は「最後までやりきれず残念。結果責任は監督にあり、クラブの判断は受け入れないといけない」と語った。サポーターに感謝し、これからは「FC琉球のファンとして大好きな沖縄を訪れたい」とした。

樋口靖洋氏

 就任する喜名氏は「サポートできなかった責任を強く感じている。トップチームに携わり成長させていただいた恩もあり、引き受ける決断をした。チームが積み上げたものを大切にしながら前進させ、攻守ともにアグレッシブに戦い、躍動感のあるサッカーを展開したい」とコメントした。

 倉林啓士郎会長は樋口監督の貢献に謝意を述べ「残り8試合は、沖縄県出身者でもある喜名ヘッドコーチが指揮を執る。沖縄初のJリーグ監督として、持ち前の柔軟な発想と思い切りの良さでチームを勝利に導いてくれることを期待する」と述べた。詳細については22日、那覇市内で記者会見を開く。