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美ら海水族館だけじゃない!沖縄の観光地・本部町のポテンシャル<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 本部町は沖縄本土復帰後の1975年に沖縄国際海洋博覧会会場となり、これを契機として沖縄自動車道(石川―許田)の開通をはじめ道路、公共施設、宿泊施設などインフラ整備が活発化しました。現在では美ら海水族館などの観光施設が所在する、沖縄県を代表とする観光地域となっています。

 2015年の国勢調査における本部町の産業別就業人口において、一番多いのが「医療福祉」の919人、次いで「宿泊業、飲食サービス業」912人、「卸売業、小売業」824人、「建設業」798人となっています。一方、「宿泊業、飲食サービス業」において県全体の産業別就業人口比率が約7・8%に対し、本部町は約14・6%となっており、観光産業が本部町に与える影響度が大きいことがうかがえます。

 最近は新型コロナウイルスの影響に伴う入域観光客の減少により、観光産業は大きな打撃を受けています。しかしその中でも創意工夫を行い、感染対策の徹底と売り上げの安定を両立させながら、雇用の維持拡大に努めています。

 本部町の観光資源は、フクギ並木、国指定天然記念物塩川、本部半島カルスト地域など、町のテーマである「太陽と海と緑―観光文化のまち」の通り自然豊かな資源が魅力です。沖縄県北部が世界遺産登録決定したこともあり、本部町を宿泊拠点とし、北部地域一帯を観光できる仕組み作りに取り組んでいます。観光立県である沖縄県経済において重要な地域であり、発展拡大が県経済、観光産業の潤いに大きく貢献できるものと思います。

 (沖縄銀行本部支店支店長 安里幸広)