キングス2連勝、勝負どころで3点弾 牧、岸本、田代がけん引 第8戦


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琉球―富山 第3クオーター、3点弾を決める牧隼利=24日、富山県西部体育センター(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは24日、富山県西部体育センターで富山グラウジーズ(西地区)と今季第8戦を行い、83―80で2連勝を飾った。通算成績は6勝2敗。最終第4クオーター(Q)の出だしでこの試合最大の12点差を付けられたが、岸本隆一やジャック・クーリーらが内外から得点を重ね、残り約3分で逆転に成功。粘る富山を振り切った。次戦は27日午後7時から沖縄市の沖縄アリーナで広島ドラゴンフライズ(西地区)と対戦する。

 ゾーン守備を使ってインサイドを固めた相手に対し、中を攻めながらフリーの3点弾を度々演出していたキングス。前半はシュート成功率が上がらなかったが、後半の勝負どころで集中力が増す。先陣を切ったのは牧隼利だ。

 第3Q序盤から富山が攻撃でリズムに乗ったが、牧が連続で3点弾を沈めて食らい付く。「重い展開の中で、どうにか状況を打破できれば」と積極性を貫き、ドライブでも得点を重ねてチームをけん引した。

 第4Qは開始早々に最大12点差まで離されたが、内外から攻めてじわじわと点差を詰め、残り約4分で岸本隆一が同点の3点弾に成功。逆転後、今度は田代直希のスリーポイントで突き放し、優位に立った。桶谷大HCは「最後はシュートが当たってる3人をだし、勝ち切れてよかった」と牧、岸本、田代の働きぶりを勝因に挙げた。

 一方、田代は得点が滞った時間帯を振り返り「攻撃でかなり課題が出た」と修正点を挙げる。「もっと簡単に速攻を出したりすれば、もう少し攻撃が楽にできたと思う。チームで立て直したい」とさらなる連係向上を見据えた。


すごくいい経験

 桶谷大HC(キングス)の話 ゾーン守備に対する攻撃で中を攻めてから外にさばくなどして、フリーのシュートを多くつくれた。やるべきことをやり続けていい結果になった。こういうしびれる試合を勝てたことはすごくいい経験になる。

キングス 6勝2敗
83―80(19―19,18―17,18―28,28―16)
富  山 8敗