沖縄銀行(山城正保頭取)はフィンテック企業のOLTA(東京、澤岻優紀社長)と連携し、「おきぎんクラウドファクタリング」のサービスを18日から始めた。ファクタリングとは、入金待ちの請求書(売掛債権)を買い取るサービス。サービスにより請求書を現金化することで、手元に資金が必要な際の早期の調達手段になる。
事業者は現金や預金が不足している場合、売掛金が入金されないことで帳簿上は収益があっても不渡りを起こす「黒字倒産」になるリスクを抱える。沖銀とOLTAは「融資以外のあらたな資金支援になる」とアピールしている。
OLTAは県出身の澤岻社長らが2017年に設立。同社はオンライン完結のファクタリングサービスを展開することで、審査や振り込みを迅速に行う。地方銀行との連携を進めており、沖銀で全国15行目。県内では初となる。
サービスは沖銀の専用ホームページから申し込むことができる。必要書類がそろっていれば10分で申し込みが終わり、1営業日内に審査が完了する。
沖銀沖縄みらい元気応援室の譜久村親室長は「融資となると、金額も多額で審査に時間が掛かる。クラウドファクタリングなら、少額から迅速に対応することができる」と利点を強調。OLTAの澤岻社長は「クラウドファクタリングを知ることで便利さを感じてもらえると思う。資金繰りに困っている事業者に試してほしい」と話した。
問い合わせは(電話)098(869)1266。サービス専用のホームページはhttps://www.okinawa-bank-olta.jp/から。